医療安全・患者安全とは何でしょうか?
もちろん教科書にはたくさんの定義が書かれていると思います。
しかしながらそれはいくつかの要素を集めて表現した抽象的なものです。もちろんとても重要です。
ですが日々現場で働いている医療者にとってその定義は遠い存在に感じるのではないでしょうか?
「あなたの考える医療安全とはなんですか?」
この問いにあなたはどう答えるでしょうか?きっと抽象的なことではなく「自分ごと」である日々の業務が無事に終えらることや、担当している患者さんが無事に退院することではないでしょうか?
「あなたの考える医療安全を実現するには何をすべきでしょうか?」
ではあなたの考える医療安全を成し遂げるためにあなたは何をすべきでしょうか?多職種との連携を強化することでしょうか?患者さんの望む医療を提供することや、その為に患者さんとのコミュニケーションを活発にする必要もありますね。あとは安全なシステムを構築することでしょうか?
個人として安全を意識した行動できていないと感じられた方は何でもいいです。できる事からやって見ませんか?
個人として取り組まれている方は同じく安全を進めようと考えている方と共同して周りの人を巻き込むような活動をするのはいかがでしょうか?
そしてその活動に”医療者も守る”という観点を取り入れてはいかがでしょうか?
私が院内で開催した勉強会で同じ内容をディスカッションしました。皆さん患者さんを一番に考えた素晴らしい医療安全の考え方でしたが、医療者を守るといった意見はありませんでした。
医療者の人の役に立ちたいとう気持ちがそうさせるのかも知れませんが私の個人的な考えは患者さんも医療者も安全で守られるべきです。医療安全管理者だからこそ、そう思うのかもしれませんが・・・
ですが現場で働く医療者の方にこそ”医療者を守る”という観点を持ってもらいたいです。守るというにはハラスメントが起きない環境にすることで被害に合わないようにする。そして医療事故が起きない環境にすることで医療者が事故の当事者になることから守るということだと言えます。
同僚や後輩、そして自分自身を守る為に医療安全を推進するというのはとても身近に感じませんか?
もしこの考えに少しでも共感していただければ明日からでもあなたの考える医療安全に向かって行動してみませんか?近くにいる患者さんそして同僚のために。
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