臨床ニーズをオープンに①

医療現場の課題

 人間は誰でも間違えます。医療の現場ではちょっとした間違いで患者に不利益が生じてしまいます。医療現場の課題として医療者の知識やスキルの個人差がある事です。病院は24時間365日稼働しており働く人間は時間帯により異なります。常にベストメンバーで医療を提供するといった事は不可能です。

 このような状況で医療事故を低減させるには、人間(医療者)がエラーを起こしにく環境にする事が重要です。人間の意識を変えるよりエラーが起きない(起きにくい)環境にする方が医療事故防止に効果的です。「医療事故防止にはシステムが大事」とよく言われます。この辺りの私の考えは過去の記事にまとめています。

医療事故防止への叶わぬ想い

 医療事故防止には環境(システム)を変える事が重要です。なので私自身も医療機器開発に関わるりたいと思うようになりました。その中で自分にできる事を考えた時に、医療安全の知識を提供する事と医療ニーズを提供し医療機器開発に役立ちたいと思うようになりました。

 縁があり医療機器デザイン会社のアドバイザーをすることになったりしたのですが(とても光栄かつ嬉しことです)、医療機器の開発にかかる時間は長く一つに案件が終わるまで次は取り掛からないとのこと・・・医工連携での企業とのマッチングも何となくハードルが高く思えて・・・(近々、学会の医工連携企画で臨床ニーズの募集があるのでエントリー予定ですが)

医療事故防止のために出来ることは何か

 となると医療機器開発に関わるもっと多くの方々に自分のことを認知してもらい、私のような存在が求められるときに声を掛けていただける体制作りが必要だと考えました。そのために医療現場の課題(ニーズ)をオープンにすることで私自身に興味を抱いてもらいたいと、今回このような行動に至った訳です。

 また、自分が臨床現場で働きなが見つけたニーズが使えるニーズなのか、全く役に立たないニーズなのかが分からないのも悩みの一つでした。そこも今回オープンにすることでどのような反応があるか知りたいと思いました。

 私は医療現場で医療機器を扱う臨床工学技士と医療安全に関わる部署で勤務しています。医療安全という仕事上、現場の困りごとは収集しやすいポジションにはいると思います。その反面、知り得たニーズに対する知識があまり無かったりもします。なので実は既に解決積みの課題がある場合も出てくると思います。ご了承下さい。

前置きが長くなりましたが臨床ニーズをご紹介したいと思います。

臨床ニーズを2つ紹介します

医療機器点検用の治具を安価に使いたい

臨床工学技士は医療機器の点検をしています。点検にはその医療機器に適した点検用のテスターが必要です。もちろん既存のテスターはあるのですが、高価でありかつテスターの精度を保証するために1年に一回はメーカに出して点検や校正をする必要がありランニングコストもかかります。

しかもテスターによっては年に数回しか使用しないものもあります。年に数回しか使用しないものを購入して、点検や校正に出すのは高く感じます。レンタルをしているメーカーもあるのですが、色んなメーカのテスターを抱えて現場が使いたいテスターを貸し出すようなサービスがあったらいいかなと思う事があります。気軽に使える医療機器テスター 版レンティオhttps://www.rentio.jpみたいなイメージです(既にあるのかな・・・)

充電中の電源コードが邪魔

使用していない(貸出前)の輸液ポンプ、シリンジポンプは充電した状態で待機しているのですが、その電源コードが邪魔です。電源コードは長さが1mぐらいはあって臨床使用中はそれぐらいの長さでいいのですが(臨床使用中でも長い事もある)充電中は電源コードを丸めてまとめています。まとめてから医療機器に紐でくくるのですがその作業も手間です。コードが絡まって輸液ポンプ・シリンジポンプが落下する危険もあります。充電中は30cmぐらいの長さがあれば十分で、その長さであれば収納している棚もすっきりしていいです。

おわりに

 今回は臨床工学技士っぽい内容でしたが、このような感じで臨床ニーズを公開していきたいと思います。ご意見やもう少し詳しくという要望がございましたらありがたいです。SNSへのコメントでも大丈夫です。

最後までご覧いただきありがとうございます。

臨床ニーズをオープンに②もよろしければご覧ください。転倒転落・身体拘束がテーマです。

3 Comments

石丸

とてもおもしろいブログです。早速RSSリーダーに登録しました。
私も臨床工学技士として働いていますが、医療機器のデザインの重要性も大事だと思いますがもう一つ医療従事者や患者、家族の行動自体もデザインする事でもっとハッピーな医療社会を実現できると考えています。
といってもまだ漠然としか考えることはできていませんが。
佐賀の技士会の代表もしておりますので何かの際にはお声がけさせていただくかもしれません。その際にはどうぞよろしくおねがいいたします。

返信する
小山 和彦

コメントいただき誠にありがとうございます。
私も同じように考えていて、働く医療者の幸福や、病院・施設に訪れる患者さんの体験にも目を向けるべきだと考えています。
スターバックスや一流のホテルのような環境で医療が提供できればいいなと思います。
私でよければ何なりとお申し付けください。宜しくお願い致します。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です